お客様の声・清家 美帆 先生 へのビデオインタビュー


清家 美帆 先生

広島大学 先進理工系科学研究科 助教 

専門分野:安全工学

 

研究内容について

私の研究は、煙の中での避難者の挙動を解析するものです。実験とシミュレーションの両方で研究を行ってきましたが、現在は実験を主体にしています。例えば、移動速度や避難者の軌跡=ローカスの解析のほか、今では煙中での避難者のストレス評価にも重点的に取り組んでいます。

現在の研究対象は、煙に巻き込まれる可能性が非常に高いトンネル内での火災です。トンネル内では一つの空間に煙が充満するため、そのような状況下での避難者の挙動を調べています。

 

研究によって期待される成果

既存トンネルの安全性向上や、トンネル自体の安全性を評価するためのパラメーターを得るうえでも役立つと考えています。通常時の人の歩行速度などは建築分野をはじめ他の分野でも調査されていますが、煙の中で人がどのような速度で歩くのかについては、まだ十分に明らかになっていない部分があります。そうしたデータがなければ信頼性の高い評価はできませんので、そのようなパラメーターを明らかにする研究を行っています。

あまり知られていませんが、日本にはEU十数か国を合わせたのと同程度の数のトンネルがあります。十分な予算を確保しにくい昨今の状況の中でも、安全性は向上させていく必要があります。そのため、リスク解析を行い、できるだけ低コストで最適な設計を実現する方向性を考えています。

 

エナゴの英文校正サービスを利用する場面

私の場合は、国際会議のプロシーディングスに掲載する論文のネイティブチェックと、ジャーナルへ投稿する論文原稿のネイティブチェックで利用しています。投稿前の原稿だけでなく、査読後に再投稿する際の原稿や、査読者へのレスポンスレターについてもネイティブチェックをお願いしています。

 

論文原稿の言語について

できるだけ多くの方に読んでいただきたいので、英語で書くことを第一条件としています。

英語で情報発信するために必要なのは、チャレンジする意識だと思います。論文発表や国際会議での発表を継続して英語で行っていると、それが当たり前になり、論文執筆やプレゼンテーションも苦ではなくなります。しかし、一度期間が空いてしまうと、ブランクを感じてしまいます。ブランクを作らず、研究を発信し続けるためには周囲のサポートやチームでの活動も必要だと思います。

 

妊娠出産等による女性研究者のキャリア断絶について

私はまだ経験していないので何とも言えませんが、それが怖くて経験したくないという気持ちもあります。現在は助教という立場ですので、任期のないポジションを目指す必要があります。そのためにも、継続して業績は出していきたいと考えています。

 

研究者が所属機関から評価される基準

大学によって異なりますが、私の現在の状況では、できるだけインパクトファクターの高いジャーナルへ論文を投稿することが重視されています。

書籍も非常に重要ですが、それ以上に論文数とインパクトファクターが重要です。文系の先生方の状況は分かりませんが、私たちはまず論文数を増やし、業績を可視化することに重点を置いています。書籍の場合、論文何本分もの分量を書く必要がありますので、現時点ではそこまで力を割くことが難しい面もあります。

また、理系分野では非常に多くのジャーナルが存在するため、その中から適切な専門誌を選んで発表することができます。その点で、書籍出版を重視する文系分野とは文化が異なるのかもしれません。

 

エナゴを知ったきっかけ

ホームページです。実はエナゴを利用する前に依頼していた会社に少し不満があり、ダブルチェックをしてもらえるサービスを探していました。ホームページに非常に有名な先生が紹介されていたので目星をつけていたエナゴと、当時勤務していた大学に取引実績があるかを確認したうえで利用を始めました。

 

エナゴについて評価できるポイント

たくさんのコース・プランがあることと、ポイントが付くことでしょうか(笑)。

コースがたくさんあることについて言えば、例えば国際会議の締切に合わせて急がなければならない状況もあれば、ジャーナルの投稿論文を丁寧に仕上げたい場合もあり、目的に応じてコースを選べる点は非常に良いと思います。

また、先ほども述べましたが、ダブルチェックはとてもありがたいです。コメントに対応していくうちに原稿の質も向上しますし、複数の校正者からコメントをもらえることはありがたいです。

 

英語論文執筆の手順

私は、まず日本語でベースを記述していきながら、途中から日本語と英語の混合になっていきます。英語表現がすぐに思い浮かぶところは英語で書きますし、少し考える必要がある部分は日本語で書いておきます。

私はそれほど研究費に余裕があるわけではないので、医学部の先生方のようにすぐ翻訳サービスに回すことはなかなかできません(笑)。また、自分自身で文章をしっかり理解しながら書きたいという思いもあります。まだ研究者としては若手ですので、修行や練習のつもりで毎回書いています。

 

アカデミックライティングを教えてもらったことはあるか?

Yes and Noですね。共著者との間で「こういう書き方をした方が良い」、「この部分が分からない」といったやり取りをするという意味では Yes です。しかし、共著者がアカデミックライティングの専門家かというと No です。そのため、大学内で開催される英文ライティング講習などは積極的に受講するようにしています。

 

エナゴに対する要望

ネイティブチェックの担当者とチャット形式でディスカッションできるような仕組みがあるとありがたいと思います。どのような形で修正されたのか、コメントの詳細などを伺いながら、自分のジャーナル用論文やプロシーディングス論文を改善していければと思います。

現状では、納得できないコメントについてはダッシュボードのQ&A機能を通じて質問しています。しかし、それはあくまで一方向のやり取りです。校正者と直接チャット形式で議論できるようになるとありがたいです。